第二章 防護資機材
1. 防護資機材
(1) 有害物質(液体、粉体、ガス状)と皮膚との接触による障害を防ぎ必要最低限身体を護るために装着する保護衣。
(2) 空気中に拡散する揮発性の有害物質の吸入を防止する呼吸用保護具。
(3) 事故を未然に防止するためのガス検知器。
2. 保護衣
(1) 種類と使用法
1] 耐酸衣
主として薬品の飛沫防止。(頭巾、上衣、下衣に分けられる。)
a. 背抜耐酸衣
b. 胸当て付耐酸ズボン
2] 防毒衣
全身保護衣(自給式ガスマスクと併用)
a. 有害ガスを対象としている。
b. ウォータータイト
3] RIスーツ
放射性物質やその他猛毒性粉塵等の作業環境条件から、皮膚と呼吸器を保護する圧縮空気式の内部加圧保護衣である。
a. ガスタイト
(2) 使用上の注意事項
1] 使用前にピンホール、亀裂等の破損及び内部汚染がないか確認する。
2] 防毒衣は、保護手袋、安全ゴム長靴等を併用使用する。
3] 作業場所により、耐酸、防毒衣等を選定して使用する。
4] 呼吸具のマスクは、防毒衣と密着してなくてはならない。
5] 作業に応じて保護手袋・保護靴は外に出すか、中にいれるかして付着した薬品が保護衣内部に入らないようにしなくてはならない。
6] 呼吸具のボンベは使用時間に余裕を持って使用する。
7] 取外しを行う前には、付着した薬品を多量の水で洗い流すか、圧縮空気で吹き飛ばすかして取除き、皮膚に付着しないようにする。
8] 二人以上で作業を行う。
9] 面体は装着者の体温で曇るため、曇り止めを行う。