Hans W. Gerber氏発表論文概要
OMAE99/99-3257
GEOSTAR_ FIRST MISSION RESULTS AND FUTURE PERSPECTIVES
FOR INTERVENTION WITH HEAVY DEEP-SEA LONG-TEAM
LABORATORIES
ジオスター(深海長期研究室としての最初のミッション結果と将来構想)
Hans W. Gerber
TFH Berlin_University of Applied Science _ Luxemburger Strasse 10 D-13353 Berlin
Detlef Schuize
Technische Universitat Berlin- Muller-Bresiau Str. (Schleuseninswl) D-10623 Berlin
Francesco Gasparoni
Tecnomare S.p.A. _ San Marco 3584 I-30124 Venice
GEOSTAR (Geophysical and Oceanographic Station for Abyssal Research)は、Marine Scienceand Technology Programme (MAST_III)の枠組みの中の、独仏伊によるヨーロッパ共同プロジェクトである。このプロジェクトでは、長期間の地球物理的、地球化学的、海洋学的調査を行うために、重作業用深海機器と画期的な海底観測機器のプロトタイプを設計建造することになっている。
GEOSTARのコンセプトは、地球変動過程や海洋循環といった大尺度の自然現象のより深い理解のため、多角的なデータを集めたいという科学者達の増大する要求に答えるものである。また、海洋工学機器の前途有望なる技術的解法や、環境保護を目的(発生学的障害や津波予測といった自然の出来事)とした計測も視野に入れている。
1998年の8月、9月にアドリア海においてイタリアの海洋観測船Uraniaを用いて実証実験が行われた。最初の実験では、Bottom Station (BS)は設置台と回収用ビークルを兼ねるMobile Docker (MD)を用いて水深42mに設置された。
450時間の連続観測により、地震イベント、磁気環境、海流、海水成分などのデータを収集した。BSは1回目の実験終了まで海底にあり、2回目の実験中に回収された。実際の条件下で、システムとオペレーションが有効なことが実証され、第2期プロジェクト(1999-2001)でのシステム拡張のためのフィードバックが行われた。第2期プロジェクトでは、イタリア南Tyrrhenia海のUstica島の沖3400mの海底で、6ヶ月という長期間の深海ミッションを行う予定である。この拡張システムでは、係留設備と人工衛星通信システムを用いたオンラインデータ転送を行う予定である。