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第3章●海洋科学関連分野立体目次

 

海洋学が海洋科学として広域〜超領域科学としての性格をより強めてきている現時点で、海洋科学自体の分野構成、その広がり、錯綜性などを把握するために、海洋科学のうち互いに一部重り合ういくつかのグローブをとりあげ、概括的な立体目次の基盤を構築する作業を行った。

 

3-1 立体目次モデル

 

3-1-1 目的

立体的空間に配置された点群で表わさられる分野項目は、従来の目次や検索システムでは、二次元の世界で分岐的に区分を重ねて表示していたものである。しかしながら、一つの分野が複数の関連(シナプス)を持つ場合を考えると、分岐での選択枝が増えることとなり、しかもそれらが互いに交錯する可能性も常に含まれているのできわめて読み難い仕組みとなる。その不便を解消するには、分野(点)群を立体配置し、それらの関連部分を自由にシナプスで連結させ、CG上でライト方式で造る方式がはるかに効果的である。

このような目的で提案された分野点の立体配置モデルを、概念的に立体目次モデルという。モデルは単一の複雑な点集合となり易いので、いくつかの重点的な視点に分けてそれぞれのグローブ(球状体)とし、扱い易くしてある。

 

3-1-2 分野の階層性とシナプス

科学の歴史は、ある意味で分野分化の歴史、あるいは細分化の歴史とも言える。分化は分割ではないから、機械的に親>子というわけではないが、子から孫分野ができればそこに序列あるいは級化が生じ階層性ができたとみる観方は成り立つ。

140-1.gif

のような分化パタンがあり得よう。

 

 

 

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