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(3)船の入港と働(はたら)く人々

午前5時30分、港外の仮泊地(かはくち)から船が入港をはじめると、東京港の一日が始まります。そのころ、入港する船の綱取り(モヤイとり)の人たちを乗せたボートやタグボートが走り出します。

タグボートは、水先人(みずさきにん)(パイロット)が乗って入港してくる船に寄(よ)りそうようにして、停泊(ていはく)する場所まで走っていきます。岸壁(がんぺき)や泊地(はくち)に停泊(ていはく)した船は、太いロープでしっかりとつながれ、長い航海(こうかい)の疲(つか)れを休めるように、大きな船体を横たえます。

 

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▲消防艇

 

コンテナふ頭では、午前8時半から船に荷物を積みおろしする仕事がはじめられ、クレーンやトラックを運転する人たちが忙しく働き出します。

長い航海のあとの船は、水や食料の補給(ほきゅう)もします。水は岸壁にある給水パイプや給水船から、食料は、船舶(せんぱく)食料会社からまとめて運ばれてきます。港では、このように多くの人々の活動が見られます。

 

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▲大きな船をおすタグボート

 

 

 

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