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はじめに

 

海洋情報研究センターが、(財)日本水路協会の中に設立されて、ほぼ3年が経過しました。この3年間、当初に立てられたスケジュールにしたがって、順調に業績をのばしてきたと自負しています。1999年2月にMIRC活動要覧(1997年4月〜1998年12月)を発刊しましたが、初年度は、計算機の導入やインターネット等通信施設等の基盤整備に、2年度もJODCのデータベースの移管・共有化あるいはホームページの整備等々ソフト面の整備に時間を取られてきましたので、本来の研究・業務に総力をあげ始めたのが、この1999年であると言えるかと思います。水温・塩分のような海洋物理学的データについては、品質管理をほどこしたデータベースを拡充することができ、基本的な統計資料D整備・アトラスの作成まで進めることができましたし、昨年度から始めた水深関連の事業、今年度から始めた音波ドップラー流速計(ADCP)の品質管理ソフトの開発も順調に進めることができました。また、各種のメタデータの設計・整備の仕事も着々と進行しております。普及啓蒙活動・国際関連活動も、マレーシアで国際的な啓蒙シンポジウムを開くなど、新しい企画を含めて多くの努力をはかってきました。また、昨年に引き続いて、科声技術庁の科学技術調整費やトラック協会の受託事業をはじめとする幾つかの受託事業も推進してまいりました。まだ十分なものとは言えませんが、海洋データ品質管理プログラム・潮汐予報プログラムをはじめ種々のデータプロダクツの開発を行ってきて、事業案内やMIRCプロヅクトのカタログを曲がりなりにも作成しました。これを利用し、種々の機会を捉えて展示等も行ってきております。

ここに、このような成果を取りまとめて、MIRC活動要覧の第2号(1999年1月〜12月)を発刊し、皆様にMIRCの活動の概要を紹介できることを非常に喜びとするところです。

2000年2月

MIRC所長

永田豊

 

 

 

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