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はじめに

 

(財)日本水路協会海洋情報研究センター(MIRC)は、海洋データの高度品質管理の方法・技術を開発して日本海洋データセンター(JODC)の活動を助けると共に、多方面の要望に沿う諸種のデータプロダクトを作成・提供することを目的として、日本財団のご支援の基に設立されました。また、海洋情報提供の仕事と並んで、MIRCは海洋知識の普及啓蒙、および海洋データ管理の関連した種々の国際協力の一翼を担おうとしております。

この普及啓蒙活動の一環として、MIRCは原則として年2回の割合で普及啓蒙講演会「海洋情報シンポジウム」を開催しております。第1回目は平成10年5月25日に神戸において第五管区海上保安本部との共催で、「海の地図情報の最前線」をテーマで開きました。第2回目は平成10年12月3日に、東京において「海の生物資源と海洋情報」というテーマで開催しました。これらの貴重な講演の内容は、MIRCサイエンスシリーズのNo.4「海のサイエンスと情報(I)─海洋情報シンポジウムから─」として刊行いたしております。第3回目のシンポジウムは、平成11年5月12日に、第四管区海上保安本部の共催を得て、名古屋で開催いたしました。「内湾の知識、そして防災と海洋情報のかかわり 伊勢湾をケーススタディとして」というテーマのもとで開きましたが、200人を超す熱心な参加者を得て成功裏に終了することができました。平成ll年度は、マレーシアにおいて11月に国際シンポジウムを開く関係で、国内の普及啓蒙シンポジウムは、これ1回のみとなります。

貴重な講演・討議内容を、印刷した形で出来るだけ早く刊行して欲しいという要望が多く、このシンポジウム単独で講演集を海のサイエンスシリーズNo.5として刊行することにいたしました。1人でも多くの方のお役に立てばと思う次第です。

 

平成11年8月10日

海洋情報研究センター 所長

永田 豊

 

 

 

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