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(7) 内航フィーダー輸送と釜山トランシップの運賃比較

ここでは、西日本各地から釜山港までのトランシップ運賃を試算し、内航フィーダー運賃との比較を試みた。

荷主、外航船社、利用運送業へのアンケート調査では、西日本各地から釜山港までのトランシップ運賃について、内航フィーダー運賃を100とした場合の水準を指数で把握した。これを内航フィーダー運賃に乗じることにより西日本各地から釜山港までのトランシップ運賃を試算した。

なお、一般的には、内航フィーダーは499t型や台船で輸送されていることに対し、釜山トランシップは2,000t〜3,000t台のコンテナ船を用いるケースが多く見られ、両者の船型には相当の相違がある。また、我が国の賃金水準は、近隣アジア諸国と比較して、高い水準にある。

今回のアンケート調査によるコスト比較は、このような条件の違いを前提に40フィートコンテナ1本あたりの運賃について単純に比較したものである。

なお、調査時点(平成11年9月)における為替レートは、$1=\118、$1=1,347.0ウォンである。

 

a. 荷主

荷主へのアンケート調査では、西日本各地から釜山港までのトランシップと内航フィーダー輸送のコストを比較すると、釜山トランシップは内航フィーダーの8割程度であるといった回答が得られ、釜山トランシップの運賃の平均は39千円/40fとなった。

 

表III-11. 内航フィーダー輸送と釜山トランシツプの運賃比較(荷主)

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※釜山トランシップ運賃=(内航フィーダー運賃)×(釜山トランシップ運賃水準)

 

b. 外航船社

インタビュー調査では、内航フィーダーと釜山トランシップは差がないと回答する船社も見られるが、アンケート調査では2社から釜山トランシップの運賃は内航フィーダーの5〜6割程度であるといった回答が得られた。

 

 

 

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