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6] 多様な輸送ルート・輸送機関の選択性の確保

荷主及び物流事業者は必要に応じ、貨物特性や輸送の諸条件によって輸送ルートや輸送機関を使い分けている現状があることから、こうした輸送ニーズに対応するためにも多様な輸送ルート・輸送機関を確保していく必要がある。

さらに、交通事故の抑止、特定の道路への交通量の偏重を緩和する等の観点からも、本四間輸送における鉄道輸送ルート及び海上輸送ルートの役割は重要であり、その確保のための支援が必要である。

7] 環境問題への対応

地域住民の環境問題に対する関心が高まるなか、地域と物流とが共生していくことはますます重要で困難なものとなっている。特に、明石海峡大橋の開通により、フェリー輸送から、多頻度小口配送型のトラック輸送へと転換が進むなかで、環境問題への対応は求められるところである。

環境問題への対応という観点からは、トラック輸送だけではなく、環境に優しい海上輸送や鉄道輸送との共存を図ることは重要な課題といえる。

そのため、モーダルシフトの推進を視野に入れ、輸送ルート及び輸送機関の選択肢を確保し、適切な選択が可能となるような環境整備が必要である。

 

 

 

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