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明石海峡大橋は開通後2年弱しか経過していないため、公表統計データに限りがあるため、瀬戸大橋の事例をみる。

○香川県と岡山県とが一つの通勤・通学圏になった(瀬戸大橋事例)

瀬戸大橋開通前後の岡山県と香川県相互の通勤・通学者数の推移をみると、香川県→岡山県OD及び岡山県→香川県ODは、それぞれ顕著な増加を示しており、特に香川県→岡山市及び岡山県→高松市の伸び率が高い。このことから、JR瀬戸大橋線によって香川県と岡山県とが一つの通勤・通学圏になったと言える。

大学等への通学者数についても、瀬戸大橋を挟んだ対岸県からの入学者数がかなりの数に上っている。例えば香川大学については、定員約1,000人の4分の1が岡山県から入学している。

 

岡山県への通勤・通学者数の推移

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(資料)『国勢調査』(昭和60年、平成2年)による。

(出典)瀬戸大橋と地域経済(井原健雄編著)平成8年9月

 

香川県への通勤・通学者数の推移

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(資料)「国勢調査」(昭和60年、平成2年)による。

(出典)瀬戸大橋と地域経済(井原健雄編著)平成8年9月

 

大学・高等専門学校への対岸県からの入学者数

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(出典)瀬戸大橋と地域経済(井原健雄編著)平成8年9月

 

 

 

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