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はしがき

 

本報告書は、「明石海峡大橋が運輸産業に与えた影響と今後の展望」事業における旅客・観光委員会の成果を取りまとめたものである。

明石海峡大橋の開通後一年を経た現在、近畿と四国を結ぶ人及び物の流れは大きく変化し活発化しており、地域の経済や運輸産業に様々な影響を与えている。

そこで本調査研究は、本州―淡路島・四国間における旅客流動の実態把握に加え、開通後1年間の陸上・海上の様々な旅客輸送実績を把握するとともに、今後の本州―淡路島・四国間の旅客・観光面に関する将来像や課題について、検討を行ったものである。

特に、旅客・観光委員会では、明石海峡を通過する定期バス、観光バス、自家用車、旅客船等の利用者を対象としたアンケート調査及びインタビュー調査を中心に進め、明石海峡を通過する公共交通機関の利用実態や交通機関選択等を明らかにした上で、今後の公共交通のあり方や課題について報告書にとりまとめた。

本報告書が、今後の公共交通に係る施策の実施や各地における旅客・観光施策、あるいは民間事業者による公共交通サービスの向上や観光商品等の開発等の一助となり、ひいては地域福祉の向上に役立てれば幸いである。

おわりに、本調査研究にご指導・ご協力を賜わった調査研究委員会の委員の皆様方並びに、アンケート調査、インタビュー調査等にご協力を頂いた関係者の皆様方に厚くお礼申し上げる。

 

平成12年3月

財団法人 関西交通経済研究センター

会長 小林 庄一郎

 

 

 

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