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第3回大阪国際室内楽

コンクール&フェスタ副会長

日本室内楽振興財団理事長

讀賣テレビ放送(株)名誉会長

青山行雄

 

世界26ヵ国から48団体の優秀なアンサンブルを迎え、今年5月に第3回「大阪国際室内楽コンクール&フェスタ」を開催し、各部門ともに世界トップクラスのアンサンブルを選出できましたことは、主催者にとりまして大きな喜びでございます。

今回も大阪府、大阪市はもとより、厳しい経済情勢の中で本事業の趣旨にご理解をいただきました関係各位のご協力があってこそ開催できたものと心より感謝申し上げます。

当コンクールは、世界で500以上あると言われている国際コンクールの中で、その歴史は新しいにもかかわらず、水準は世界の一流コンクールに匹敵するとの評価を各方面よりいただいております。その大きな要因としては、今年3月にお亡くなりになりましたイェフディー・メニューヒン卿に第1回目から名誉芸術監督に就任いただき貴重なアドバイスをいただいたことにあると思います。

又、コンクールと同時開催するフェスタは、楽器編成が自由でクラシック音楽から、民族音楽、伝統音楽まで含むもので従来のコンクールには見られないユニークな音楽祭ですが、この室内楽フェスタはメニューヒン卿がかねてから提唱していた「夢の音楽コンクール」を当財団が実現したものです。

当財団は、メニューヒン卿の功績を讃え永くその名を残すように、ご遺族の快諾を得まして、フェスタ部門の金賞にメニューヒン卿の冠を載せ、「メニューヒン金賞」と命名できたことは、本事業を推進する上で本当に心強く、大きな励みとなるものです。

私共は、メニューヒン卿のご遺志を受け継ぎ、このコンクール&フェスタを大きく育てたいと願っております。ともすれば、東京中心になりがちな各種の国際コンクールの中で、本事業を大阪で開催するということは、きわめて大きな意義があると思います。皆様の一層のご支援とご協力を願い申し上げる次第です。

 

 

 

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