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3 持続的取り組みの概要

 

1) 潤いのある町づくり条例

1990年、幾多のリゾート開発が計画され、自然環境の破壊、無秩序な景観の乱造が懸念されるなか、自然と人間の調和という考えに立って開発事業を調整し、町の成長を管理するという理念に基づいて「潤いのある町づくり条例」が制定された。

同条例は町の全区域に適用され、1000m2を超える宅地造成、高さ10mを超える建築物、二階建て以上の特殊建築物等が届け出の対象となる。開発業者には開発予定地域の事前環境調査の実施、事業計画の30日間の事前公開、計画書に基づく町との事前協議を義務づけ、事前協議終了の通知を受けて初めて正式な事業申請ができる。

また、条例に基づく諮問機関として「まちづくり審議会」が設置され、町長の諮問に応じて条例に関する開発行為について審議するほか、必要に応じて町民の声を聞き、町長に対して公聴会の開催を要請することができる。

 

2) 由布院温泉観光総合事務所

1990年、由布院温泉旅館組合を母体として、由布院温泉観光協会との合同で常勤職員5人、非常勤職員1人の体制による事務所が開設された。観光協会と旅館組合の合同で、物産開発、ホスピタリティー向上、建築デザイン、情報発信など11の専門部会が設けられ、駅アートホール運営事業の受託や「ゆふいん観光新聞」の発行など活発な活動をしている。町内各種イベントや、研修会等の事務局としての役割のほか、農協・商工会等関係団体との交流会を積極的に実施するなど、町内横断的組織を指向している。

 

図表 観・旅合同専門部会一覧表 (1998年5月現在)

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