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3. このガイドブックについて

 

□ガイドブックの役割

このガイドブックを手にとられた多くの人にとって、「観光まちづくり」は、ききなれない言葉だと思います。本ガイドブックは、この「観光まちづくり」という新しいまちづくりの考え方を少しでも多くの人たちに伝え、実際に取り組んでいただくことをめざしてつくったものです。

そのため、このガイドブックでは、「観光まちづくり」の考え方と、これから「観光まちづくり」に新たに取り組もうとする方々が、どのように取り組んでいくべきかについて、事例もまじえて紹介しています。さらに、自分たちのまちにおける取り組みを考えるきっかけとなるようチェックリストを掲載しています。

もちろん、このガイドブックを読んだだけで、自分の地域がどのように観光まちづくりに取り組めばよいかが、すぐに分かるというものではありません。観光まちづくりを実践するためには、みずからの地域にはどのような取り組みが必要か、地域のみんなで考え、議論し、行動にうつすことが重要です。本書は、あくまでそのような行動のきっかけとなることをめざして作成したものです。

 

□ガイドブックの構成

このガイドブックは、前半で観光まちづくりの概念を理解してから、後半の実践的な施策へと進んでいくという構成になっていますが、それぞれの章を取り出して読むことも可能です。

前半の1章および2章では、それぞれ観光まちづくりの考え方、取り組むべき方向のあり方を明らかにしています。「観光まちづくりとは何か?」を知りたい人はここから読み進めてください。どのような施策が自分たちの地域に必要であり、何をすれば効果的か、みずから考えていくためにも、「観光まちづくり」の基本的な考え方を、ぜひ理解して頂きたいと思います。

後半の3章では、観光まちづくりに向けて取り組むべき項目のチェックリストを掲載しています。自分たちのまちでどの程度、「観光まちづくり」ができているか(できそうか?)についてみずからのまちを診断してみたい人は、ここから読み進めてください。

4章では、実際の取り組みに向けたヒントを事例とあわせて紹介しています。あなたのまちで観光まちづくりを行う際のアイディアとして活用していただければと考えています。

紙面の都合上、事例の詳細は紹介しきれていません。関心があれば、それぞれの事例に関する文献、ホームページなどにあたってみてください。これらは、本ガイドブックでも可能な限りで紹介しています。また、実際にまちづくりを推進された方や自治体の方から、取り組みのお話を聞くことをお勧めします。それぞれの地域の苦労話は、感動的であるとともに、参考になること請け合いです。

 

 

 

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