日本財団 図書館


世界観光機関(WTO)とは

 

世界観光機関(World Tourism Organization)は、1970年秋に採択されたWTO憲章に基づき、1975年1月2日に創設された各国政府を正会員とする観光分野で世界唯一の国際機関です。

 

WTOの本部はマドリッドにあり、現在、正会員133、準会員5、賛助会員(地方自治体、観光協会、及び航空会社、ホテル、旅行会社等の民間企業)350以上で構成されています。WTOは従来、本部事務局のみで活動を行っていましたが、近年観光分野の成長が著しいアジア太平洋地域での活動を強化するため、1995年6月26日にWTOアジア太平洋事務所を大阪に開設しました。また、同事務所を支援するため、1995年9月28日には(財)アジア太平洋観光交流センター(APTEC)が設立されました。

 

WTOは、観光政策や観光に関するあらゆる問題を国際的に討議する場として中心的な役割を果たすと共に、観光による経済成長及び雇用の促進、環境保全及び観光地の歴史的遺産の保存を目的にした各種ミッションの派遣及び観光開発・保存プロジェクト等への援助活動をはじめ、観光に従事する人材の育成及び開発途上国に対する観光分野の技術協力、その他観光を通じた世界平和及び国際理解の促進を目的にした各種の事業を実施しています。

 

また、WTOは、観光市場の動向について世界的規模で統計を作成し、各種調査を行っている唯一の機関であり、観光振興のためのセミナー等を通じて情報交換の場を提供すると共に、本報告書をはじめとする世界の観光に関する各種の統計や調査結果をまとめた印刷物を多数発行しています。

 

 

 

前ページ   目次へ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION