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5. 世界のホテル収容能力

 

ホテルなどの宿泊施設は、1997年現在全世界で2,900万ベッド以上ある。但し、ベッド数の定義が明確でないことと統計が精緻でないことの理由により正確なベッド数を知るのは難しいのが現状である。80年から97年の間に、世界の宿泊施設の収容能力(ベッド数)は、1,600万ベッドから2,900万ベッドへ80%(年平均3.5%増)増加した。

 

<東アジア・太平洋地域は1980年から97年までの間に宿泊施設の収容能力が約9倍増>

 

80年から97年までの間に収容能力が最も大きく増加した地域は東アジア・太平洋地域で、590万ベッド(年平均13.7%増)の増加であった。

 

<欧州と北米で世界のホテル収容能力の約4分の3を占める>

 

増加率が最も低かったのは欧州と米州である。ベッド数の絶対数では欧州が世界全体の40%(97年)を占め、最も多い。次いで、米州(世界全体の32%)、東アジア・太平洋地域(同23%)の順となっている。

 

収容能力が10万ベッド以上ある国は97年現在、次の44カ国である。アルゼンチン、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、中国、コロンビア、クロアチア、チェコ共和国、エジプト、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシア、ハンガリー、インド、インドネシア、アイルランド、イタリア、日本、韓国、マレーシア、メキシコ、モロッコ、オランダ、ノルウェー、ペルー、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、ロシア連邦、南アフリカ、スペイン、スウェーデン、スイス、タイ、チュニジア、トルコ、英国、ウクライナ、米国、ベネズエラ、ベトナム(英語名によるアルファベット順)。ホテル一軒の平均規模は、成熟した旅行目的地の方が新興旅行目的地よりも小さい。これは、成熟した目的地においては、現在よりずっと小規模なホテルが主流を成していた時代に建てられたホテルが多いからである。

 

ホテル等宿泊施設の収容能力

HOTELS AND SIMILAR ESTABLISHMENTS-ACCOMMODATION CAPACITY

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出典:世界観光機関(WTO)

Source: World Tourism Organization(WTO)

 

 

 

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