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原因別では

 

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等、人為的な要因によるものが35隻であり、全体の80%を占めています。また、部署別でみますと、名古屋20隻、鳥羽11隻、四日市4隻、尾鷲及び蒲郡がそれぞれ3隻、衣浦2隻、浜島1隻となっています。

 

2. 事故事例

平成10年における幾つかの事故事例を紹介します。

 

〔事例 1〕転覆

5月11日、モーターボートB号(2名乗船)は、愛知県鍋田干拓地沖にて遊漁中に天候が悪化してきたことから、出港地である三重県木曽岬町に帰港すべく航行を開始、木曽川右岸導水堤に沿って北上していたところ、河川流と風浪により三角波が立つ状況であったにもかかわらず、そのまま航行したため船首部から波を受け浸水、直後に水船状態となり転覆したもの。

乗船者2名は、B号につかまりそのまま漂流していたが、付近航行中の小型船により救助された。

◎主たる海難の原因 気象・海象不注意

 

〔事例 2〕推進器障害

5月11日、モーターボートU号(4名乗船)は、三重県志摩町御座白浜海岸付近に錨泊し魚釣り中、釣りに熱中し船位の確認を怠ったため、自船が走錨していることに気付かず、付近に設置された定置網のワイヤーが推進器に絡まり航行不能となったもの。

U号船長は、絡網後、マリンVHFにより当庁に救助を要請し、巡視艇により救助された。

◎主たる海難の原因 船位不確認

 

 

 

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