日本財団 図書館


6.4.3 伊良湖水道航路における航行管制について

現在の伊良湖水道の航行管制に関しては「航路入航/待機時間の見直し」、「管制対象船型の見直し」、「弾力的な運用」「漁船への対応」「小型船、外国船等への対応」「交信方法の見直し」等に関する意見が寄せられた。

それぞれの意見について多かった回答の要点を以下に示す。

■航路入航/待機時間の見直しに関する意見(49人)

・入航時間の間隔を短縮してほしい。

・巨大船の入航予定時刻変更により、自船の入航調整に苦慮している。

・巨大船の入航が連続すると、航路外待機が長時間となる。

■管制対象船型に関する意見(26人)

・最近の船舶の大型化および将来の展望等から、巨大船の長さを250m以上とし、管制船をミニマイズしてほしい。

・200m以下の準巨大船は航行管制から外してほしい。

■弾力的な運用に関する意見(24人)

・現場付近の状況を考慮した臨機応変な対応をお願いしたい。

・時間指定を柔軟に対応してほしい。

■漁船への対応に関する意見(18人)

・航路航行船舶の安全のため航路内における漁船の操業を規制してほしい

・漁船等に対して、航路内航行水域確保について指導願いたい。

■通航方式に関する意見(16人)

・巨大船と準巨大船の行会いを認めてほしい。

・一部の特別巨大船(深喫水VLCC等)の通航時以外は準巨大船の往復通航が可能と考える。

■小型船、外国船等への対応に関する意見(9人)

・準巨大船以下の小型船およびノーパイロットの外国籍船についても強力な指導を求める。

■交信方法の見直しに関する意見(8人)

・名古屋保安経由でなく直接、伊良湖航路管制官と交信できるようにしてほしい。

その他の意見として

・シミュレーション等により、現在の航行船舶の状況を基に最大効率が得られるシステムを組み上げる。

・ショアーパイロット制度を採用する余地(現役のパイロットを担当させる)の検討。

・現場に管制官をおき、現場の状況に即した管制を実施。

等の意見と共に現状の管制体制で問題なき旨の意見(10人)も寄せられている。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION