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7.4 考慮すべき事項等

表7.3−1に示す情報提供業務(案)の具体化に際し、考慮すべき事項等を以下に整理した。

(1) 情報信号

現在、伊良湖水道においては、巨大船入航予定時間表示灯、同入航方向表示板および同入航予定時刻表示盤を用いた情報提供を行っている。

漁船・小型船等にあっては、無線電話等の通信連絡設備を持たないものが多いこと、持っていても常時聴取しているとは限らないこと等から、伊勢湾海上交通センターの情報提供業務として、継続実施することが望ましい。

ただし、アンケート調査で、現状の3種類の情報信号は「視認しづらい」「接近しないと見えない」との意見が多いことから、これら同一目的なもの3つを1つにまとめて、視認しやすく近代的な電光表示板とするのが望ましい。

(2) FAX(ポーリング)サービス

アンケート調査によれば、操業漁船の状況に関する情報の充実を要望する意見が比較的に多い。備讃瀬戸海上交通センターにおいて、こませ網操業状況参考図をFAXにて提供しているごとく、伊勢湾海上交通センターにおいても文字・図形等の情報伝達に適したFAXを活用した操業漁船の状況の提供について検討することが望まれる。

また、大阪湾、備讃瀬戸、来島海峡、関門海峡の各海上交通センターにて実施または試行されている、情報BOX方式のFAX(ポーリング)サービスを伊勢湾海上交通センターにおいても実施することが望ましい。これは、予め用意された情報メニューの中から知りたい情報を選択すると、必要な情報が海上交通センターからFAX送信されるシステムで、備讃瀬戸海上交通センターにおける情報メニューの例を表7.4−1に示す。

表7.4−1 備讃瀬戸海上交通センターにおけるFAX(ポーリング)サービス(試行中)

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