日本財団 図書館


7. 情報提供業務

 

7.1 情報提供業務の概要

情報提供業務は、航路および周辺海域における船舶交通の状況、航行管制の状況、操業漁船の状況、気象・海象の状況等の、船舶交通の安全と効率的な運航に係わる情報を当該海域の航行船舶、操業漁船に対して提供するものである。

7.2 基本的な考え方

情報は、必要な者が、必要な情報を、必要な時に(いつでも)入手できることが肝要であり、伊良湖水道航路および周辺海域を航行する漁船・ボートからVLCCまで、さまざまな大きさおよび 用途の船舶が対象となり、これらの船舶が必要とする情報の内容は必ずしも同じものではなく、保有する通信機器もさまざまである。したがって、情報の内容および提供の方法については十分に検討する必要がある。

海上交通センターにおける情報提供業務については東京湾、大阪湾、備讃瀬戸、来島海峡等において実施され、実績のあるところである。また、平成10年度に実施したアンケート調査によれば、船舶運航実務者は、これら既存の海上交通センターにおける情報提供等のサービスの現状に対して、運用上の若干の指摘事項を除いて、概ね肯定的な意見である。

以上から、伊勢湾海上交通センターにおける情報提供業務については、現に他の海上交通センターにおいて実施されている内容を基本として検討する。

7.3 伊勢湾海上交通センターにおける情報提供業務(案)

既存の海上交通センターにおいて実施されている内容およびアンケート結果を踏まえ伊勢湾海上交通センターにおける情報提供業務(案)は表7.3−1に示す内容が適当と考えられる。

海上交通センターの整備により、表7.3−1に示すとおり、現状に比べ、よりきめ細かな情報の提供が可能となる。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION