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1.3.2 潮流

神島〜伊良湖岬間の潮流は北西方および南東方へ流れ、水道中央部では伊良湖水道の潮流予報点(伊良湖岬灯台から270度、2海里)と、ほとんど同時に転流し、北西流(南東流)は名古屋の低潮(高潮)時の20分後から高潮(低潮)時の20分後まで流れる。春季大潮期にはほぼ規則正しく1日2回の最強流があり、その流速は2ノットである。夏季大潮期には強い南東流(2.7ノット)が昼間に起こり、続いて強い北西流(2.1ノット)となる。

潮時は伊良湖岬に近づくほど早くなり、沿岸では中央部より1時間30分早く転流する。これに反して神島付近では約30分遅れる。伊良湖岬沿岸では大潮期における最強流速の平均は3ノットに達し渦が発生する。また、神島東方の沿岸寄りで1ノット内外である。

北西流および南東流最強時の潮流図を図1.3-5に示す。

 

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「本州南・東岸水路誌」より

図1.3-5 伊良湖水道潮流図

 

 

 

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