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2.2.4 日本寄港タンカーの状況

(1) タンカーの使用航路及び航行隻数密度

図2.2-14は、1997年に日本に寄港したタンカー(ケミカルタンカーを含む。)(呼称:日本寄港タンカー)が採用したと考えられるすべての航路を示したものである。日本周辺海域には外航タンカーが寄港する港が少ないため、全船舶の航路(図2.2-1(9ページ)参照)と比べて航路網がシンプルであるが、ほぼ日本周辺海域全域にわたって、タンカーの外航航路が存在している。

図2.2-15は、図2.2-2(10ページ)と同様日本周辺海域を緯度/経度のそれぞれ0.5度(30分)単位のメッシュに区分し、各区分海域における船舶の航行隻数の密度を示したものであり、タンカーがどの海域を多く航行しているかを示すものである。関東以西の太平洋沿岸域が全般的に航行密度が高くなっており、東京湾、伊勢湾、大阪湾、豊後水道及び大隅海峡から台湾海峡及びルソン海峡を結ぶ経路に船舶の航行密度が高く、次いで対馬海峡付近並びに津軽海峡付近の密度が高い。メッシュ当たりの最大隻数は5,727隻である。

 

 

 

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