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2] 作業にあたる乗組員・作業員は、各自の持場から勝手に離れないこと。

3] 補給作業の開始にあたっては、バルブ誤操作を防止するため補給管系のすべての弁をいったん閉鎖し、反対舷の補給口の蓋を締め付けた後、作業の順序に従って必要な弁を開放して行く方法をとること。

4] 最初は送油圧を落として始め、各箇所・ホース・バルブ管系の接続部・送油圧力計などの点検を繰り返し、漏れのないことを確認してから、次第に、事前に打ち合わせた送油圧まで増してゆくこと。

5] 送油作業開始後、すみやかに予定のタンクに送油され、予定以外のタンクに送油されていないことを確認すること。(送油中のタンクは、エアパイプやサウンディング口から空気が出る。またサウンディングによっても判別できる。)

6] 作業中は、各部の点検を繰り返し行うとともに、船体周囲に漏油がないか確認すること。異常を認めたときには、作業責任者はすぐ送油を中止させること。

7] 作業中は、サウンディングを一定間隔でひんぱんに行い、終わりに近づいたならば十分余裕をもって送油者側の船や陸上にその旨を連絡し送油圧を落す手配をすること。

8] 作業中は、船を傾けすぎないように定期的にトリムやヒールを確認すること。トリム等を修正する必要がある場合は、送油をいったん停止すること。とくに二重底タンクの場合は注意が必要。二重底タンクは、満載に近づくと泡立ちのためにエア抜けが悪くなる。)

 

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バルブの操作は確実に

 

 

 

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