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[パイプ等の識別標準] (39.12.28、運輸省告示第491号)

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タンカーの荷役に関係のある管系は、識別標準に準じて塗装しておきます。

(5) チェックリストの作成

各設備や器具の状況、漏油事故防止対策等の状況を点検するためのチェックリストを作成し 油の取扱い作業前に作業責任者がチェックリストにより各部の点検及び確認を行います。

(6) 緊急対応体制の確立

万一漏油事故が発生しても、大事にいたる前に油の流出を停止させ、流出した油を除去しなければなりません。このためには、平常から次のような対策を講じておくことが重要です。

1] 油の取扱い作業中は、要所要所に監視員を配置して監視を強化すること。夜間の作業はできるだけ避けた方がよいが、やむを得ず行う場合は、監視員や作業補助員を増強するとともに、作業現場や付近海域を十分照明すること。

2] 緊急作業配置等の緊急対応体制を定めておくとともに、日ごろから緊急時の措置について十分な操練を実施すること。

3] オイルフェンス、油処理剤等の流出油処理用器材を整備し、すぐ使えるような所定の位置に備え置くこと。

なお、油の取扱い作業中は、エアパイプ、ホース取入口等に油受けを置くとともに、油が甲板上にあふれても海上に流れ出ないよう、スカッパー等を木栓、セメント、砂袋等で完全に閉鎖しておくことを忘れてはなりません。

 

 

 

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