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よ] 予報聞いたか 天気図見たか

 

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あなたは、天気もよく、鏡のような海の上を航海するときほど「船乗り」の幸せを感じることはないでしょう。

しかし、荒天下や濃い霧の中を航海するときは、苦労、精神的負担が大きいのみでなく、様々な危険が潜在していることは言うまでもありません。特に小型の船舶では、思いがけない天候の急変は命取りになります。

現在、天気予報などの気象情報を提供している手段は沢山あります。

船舶の種類、行動海域などによって、これら多くの手段の中から確実に気象情報を把握し、自分の航海安全に役立て得るものを選ぶことが重要です。

1] 一番手軽なものはテレビ、ラジオでしょう。食事の時間に合わせ、就寝前の時間を決め、また当直中の定時など、自分達の船内リズムに適した把握手段、時間を作ること。

2] 船長自身が確実に気象情報を把握することはもちろんですが、他の乗組員にも同様な措置をとらせること。船長が万一気象情報を把握し損なった場合の補足にもなる。

3] 海上保安庁の船舶気象通報による気象現況を活用すること。

4] 前項の天気予報や現況を見る・聞く手段とその時間や電話番号を記した表を作成して船橋のラジオの傍などに張っておくと便利です。

 

 

 

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