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船体・機関の点検/整備の徹底を!

 

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木材の荷崩れで大傾斜した木材運搬船

 

事故原因

 

●ドック整備時の部品組立てに間違いがあった

●出航前に船体、機関、積み荷の点検をしなかった

●航海中、機関の異常を早期に発見できなかった

●燃料コックの切替などの操作を誤った

●燃料を十分に積んでいなかった

●着岸前の後進テストをしなかった

 

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機関

 

●ドック整備時には重要部分の組立て作業に立ち会い、組立てミスを防ぐこと。

●機関、機器の取扱、注意事項について、乗組員に教育、指導を行うこと。

●機関、機器のマニュアル、チェックリストにしたがった点検、取扱いをすること。

●航海中も機関室の適時の見回りを行うこと。

●航海中、エンジン音、振動、排気色、漏油、異臭などに注意すること。

●出航前の試運転、入港前の後進テストなどは確実に実施すること。

●定期的に警報装置の点検を行うこと、スイッチを切っておかないこと。

●プレジャーボートについては、出航前に必ず、燃料、潤滑油の状況その他の点検を行うこと。

●漁船については定期的な集団点検を実施すること。

 

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船体

 

●船齢の高い船舶についてはドック時に入念な点検を行い、不良箇所の修理を行うこと。

●出航前及び定時のビルジの計測を行い、浸水異常の早期発見に努めること。

●天候悪化の前に、各部の点検、荒天準備を確実に行うこと。

●木材運搬船では、荷役時の外板への木材接触個所の点検を行うほか、積荷木材用スタンション及びラッシングの点検を行い、荷崩れを防ぐこと。

 

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機関故障で曵航救助される貨物船

 

 

 

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