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また、高粘度油(30,000cst)に対しては、散布量の増加(12%)に伴い、分散性能が高くなる(77.2%)。

 

3) 1) 及び2) の結果として、次の効果が生じる。

1] 防除作業の省力化が図れる。

2] 遠方かつ広範囲の流出油への散布が比較的短時間で行える。特に、航空機からの散布が有効となる。

3] 船舶よる防除作業が実施できないような荒天下でも、航空機の飛行が可能であれば、油分散剤を使用した防除作業が可能となる。

 

4) S-7は、自己かく拌型油分散剤として、我が国の性能基準を満たした初めての油分散剤であり、生物毒性が低い。

 

(3) 型式承認

平成11年11月19日に型式承認を取得した際のS-7に関する試験成績を表3-2-a〜表3-2-cに示す。

 

表3-2-a 分散性能

106-1.gif

 

表3-2-b 対生物毒性(舶査第52号によるもの)

106-2.gif

 

表3-2-c その他試験項目

106-3.gif

(生分解度、引火点及び動粘度は舶査第52号によるもの)

 

 

 

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