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(1) 高粘度油に対するS-7の分散性能の調査

自己かく拌型油分散剤の開発では、試験油の粘度を3,000cSt、散布率を4%として調査研究を行ってきたが、平成10年度の本調査において、高粘度油に対する散布率と分散性能の関係について、試験油の粘度を15,000cStと30,000cStとして調査したが、分散率は数パーセント(2.5〜2.6%)に満たない結果となった。

このため、今年度の本調査においては、試験油の粘度及び散布率を変化させ、高粘度油に対するS-7の分散性能の調査をさらに行った。

なお、本調査は、S-5及び外国製についても実施した。詳細は参考資料VIIを参照されたい。外国製とは、海外で普及している外国製の自己かく拌型油分散剤である。

 

1) 試験法等

1] 試験法 MDPC法(試験油の粘度、散布率及び試験温度を除く。)

2] 試験油の粘度 5,000cSt(14℃)

10,00OcSt(8℃)

30,000cSt(1〜2℃)

3] 分散剤 S-7

4] 散布率 4%〜12%の5種類(2%間隔)

5] 試験温度 各温度(粘度)毎に実験資機材、試験油及び分散剤を恒温室に入れ、所定の温度で実験した。

6] 静置時間 10分間

 

2) 試験結果と考察

試験結果を表3-2-4及び図3-2-1〜図3-2-3に示す。

 

表3-2-4 高粘度油に対する分散性能

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