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・ EPA改訂標準試験法(米国、環境保護庁)

・ 渦巻フラスコ法(米国、環境保護庁)

・ 渦巻フラスコ法(カナダ、環境省)

・ ラボファイナ法(英国、農漁食糧省他)

・ NFT90-345(フランス、環境省)

・ 舶査第52号(日本、運輸省)

・ MDPC法(日本、海上災害防止センター)

 

これらの性能試験法は比較的簡便で複雑度が低く、かつ、再現性が高いことが挙げられる。一方、調査研究用の試験方法は、大型の試験装置、多量の水、複雑度が高く再現性が悪いこと、費用が嵩むこと等が挙げられる。両試験法ともそれぞれの調査目的により、また各国の海洋事情等により開発されたものと推察される。

このため、各試験法とも長所及び短所を持ち合わせており、共通項となる因子の物理量等が同じとなる試験法が少なく、相関性がないことが分った。

 

(2) 分散性能に影響する因子の抽出

前述したように油分散剤の分散性能は、試験法により異なることとなり、自己かく拌型性能試験法を検討するに当たり、分散性能に影響を及ぼす因子を抽出するとともに、その因子の問題点等を文献調査及び実験研究から調査することとした。

本調査で取り上げた分散性能に影響を及ぼす因子は次のとおりであり、各因子に対する本調査の実験研究年度または参考文献は次のとおりである。

1) かく拌法 実験研究H76)、John R. Clayton1)

2) かく拌時間(かく拌エネルギー含む) 実験研究H76)、Merv F. Fingas2)

3) 海水量 実験研究H76)、Merv F. Fingas2)

4) 容器の種類及び容積 実験研究H76)

5) 油・海水比 実験研究H76)、Merv F. Fingas2)

6) 油・油分散剤比 実験研究H76)、Merv F. Fingas2)

7) 静置時間 実験研究H76)、Merv F. Fingas2)

8) サンプル採取量 実験研究H76)、Merv F. Fingas2)

9) 試験温度(粘度に関して) 実験研究H76)、今年度調査

10) 分散剤混合油の調合方法 今年度調査

11) 油分抽出薬 実験研究H107)、John R. Clayton1)

12) 粒径 今年度調査、Tim Lunel3)

 

 

 

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