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3] 初期開口比1.0では誘導角によって制御可能速度が大きく変わる。即ち、平水中では誘導角20°で0.8m/s、60°で0.4m/sである。

4] 初期開口比0.9では、制御可能速度が波浪(波長10m、波高0.3m)により0.1m/s程度低下する。

初期開口比1.0では、制御可能速度が波浪により誘導角20゜で0.35m/s、60°で0.15m/s程度低下する。

5] 既に1] に述べたように、制御可能速度が低粘度油のほうが低くなっている。

従って、オイルフェンスの斜め展張の制御可能速度の目安としてこの値を用いれば安全側である。波浪のある速い流れのところで斜め展張する場合は、初期開口比を1.0に近くとり、誘導角を30゜以下にしなければならないことが分かる。

 

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図1-3-21 制御可能速度実験概略図

 

表1-3-7 斜め展張オイルフェンスの流動制御可能速度

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