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このふるいの目開き(μm)は、1,700、1,400、1,180、850、710、600、500で供試油吸着材がこぼれ落ちないふるいを選定し、その重量を計測する。選定したふるいに油吸着材の厚みが1〜2cmとしたものを供試体とする。供試体の重量は、全体の重量を計測し、全体の重量からふるいの重量を差し引いた重量とする。

3) ピロー型

原則として市販されている状態のものを使用するが、試験容器に入らない場合は吸着材の充填密度が変化しないよう適宜、かつ慎重に切断し、その旨を記録すること。また、切断部分は可能な限り市販状態となるよう処置し、重量を計測する。

4) ブーム型

原則として市販されている状態のものを使用するが、試験容器に入らない場合は吸着材の充填密度が変化しないよう直径以上の長さに、かつ慎重に切断し、その旨を記録すること。また、切断部分は可能な限り市販状態となるよう処置し、重量を計測する。

5) その他の型

原則として市販されている状態のものを使用し、重量を計測する。

 

(7) 使用機器

本性能試験には次の機器等を使用する。

恒温器:適宜なもの

上皿天秤:適宜なもの

手秤:適宜なもの

金網:直径1mmの針金をふるいの目の長さが17mmのメッシュ状に編んだもの

ふるい:JIS Z8801

 

(8) 吸油性能試験要領

1) マット型

1] 油切りが適切に行われるような網目のメッシュバスケット(以下「バスケット」という。)を容器の中の試験油に浸し、引き上げた後、30秒間油切りさせ、バスケットの重量を測定する。

2] バスケットの中央に供試体を水平に置き、供試体が自由に浮くような深さまでバスケットを試験油の容器内に下げる。

3] 15分後、バスケットを引き上げ、30秒間油切りをする。

4] 油切りした状態で重量を計測し、バスケットの重量及び供試体の重量を引いて、吸油された油の正味重量を求める。

5] 計測終了後、再度バスケットを試験油の容器内に戻す。

6] 試験開始から24時間後、バスケットを引き上げ、30秒間油切りさせ、4]の手順により油の正味重量を求める。

7] 上記試験を3回行い、平均値を求める。

 

 

 

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