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2) 装置の作動試験終了後、集油装置を作動させ、所定量の試験油を投入する。

3) 試験油の拡散が安定した状態で、スキマーヘッドを水槽に設置する。

4) 各供試体の性能試験を次の順に実施する。

1] 試験油1-平水/波浪

2] 試験油2-平水/波浪

3] 試験油3-平水/波浪

 

(7) 油層厚

試験水槽の施設に一定の油層厚を保って試験油を散布する装置が無いことから、性能試験では所定量の試験油を一度に投入し、途中で追加投入はしない。この投入した試験油の初期油層厚は油面が形成する面積から求めるが、試験油及びオイルフェンスの形状が定まらず、正確な面積を計測することができない。しかし、おおよその面積は計測可能であり、その計測値から試験油1では7〜12mm、試験油2は12〜18mm、試験油3は12〜17mm位の初期油層厚となる。

また、性能試験では、試験油の拡散状況等を見ながら適宜集油装置の水流の流速を変化させ、試験油がスキマーヘッド付近に集まるように調整することから油層厚が常に変化している。

 

2 評価方法

油回収装置の機動性等の評価については、性能試験に携わった者が表1-1-2に定める「油回収装置性能試験評価表」に試験中各々が記入し、各項目毎に評価を行い文章化した。その評価結果を表1-1-3に示すとともに、流出油事故対応防除マニュアルに記載した。

 

表1-1-2 油回収装置性能試験評価表

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