―研究学園都市の確立をめざして―
北見地区消防組合消防本部は、北海道の東部に位置し、オホーツク斜面を形成している北見山地の南部を占める地域で、北見市を中心とする一市・三町で構成され、総面積一、三〇三・二七km2、人口一二六、四三四人の周りを丘陵地に囲まれた北見盆地にあります。
当本部のある北見市の歴史は、明治三〇年、高知県からの北光社移民団や屯田兵により開拓の鍬が振り下ろされ、爾来、平成八年に開拓百年を迎えたばかりの青年都市であります。
過去には、ハッカの産地として世界にその名を馳せた時期もありましたが現在は、玉ねぎの一大産地としても名高く、周辺には、阿寒・知床・大雪山の三つの国立公園と網走国定公園を擁し、広大な大地と美しい自然に囲まれたなかにも近代的な都市機能を有するオホーツク地域の中心的役割を果たす街でもあります。
夏季には、冷涼寡雨の気候条件を生かし、高校・大学や社会人チームのスポーツ合宿が盛んに行われ『北の菅平』の威名を取り、また、日照率の高さを利用したソーラーカーレースの開催は、全国からも多くの参加者を得て、本年も九月に開催される予定です。
一方では、研究学園都市構想のまちづくりを積極的にすすめるため、高等教育環境の整備につとめ、一一万都市で四つの大学を有し、この地域から各種の技術を持った優秀な人材を全国に送り出し、社会に貢献することに期待がかけられております。
終わりに、この地は、比較的災害の少ない地域でもありますが、消防関係者一丸となって日々の訓練を欠かさず『安全で安心できるまちづくり』のため、消防力の一層の強化に今後とも取り組んでまいります。
〜追伸〜
六月三〜四日の二日間、当市で開催された第四八回全国消防長会組合消防委員会では、遠路、ご来賓をはじめ委員の皆様にお越しいただき厚くお礼申し上げます。
北見地区消防組合消防本部
消防長 伊藤弘