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1日目;8月6日(金)

8時50分、横浜駅みどりの窓口に集合。毎年キャンプに参加している人以外はほとんど初対面。子ども達も親がついていることもあって、子ども同士ではあまりしゃべらない。全員集合して、親とわかれて電車に乗り込む。電車はしばらく順調に走るが、やがて悪天候のためストップ。だが子ども達はだんだん打ち解けてきたようで、カードゲームなどで遊び始めた。予定より2時間ほど遅れて熱海に到着、昼食をとる。インスリンを注射する子もいた。熱海からも思うように電車が動かず、結局3時間遅れで学園に到着。入園式と班ごとに自己紹介をする。電車の遅れで予定していた海水浴は中止となり、入浴・血糖値測定・夕食となる。後で聞いた話では、海水浴で思いっきり泳ぐつもりでインスリンを注射しており、かなり血糖値が上がってしまった子もいたそうだ。

夕食後は食堂でクラフトの時間になった。竹を削ってとりの形をした笛を作る。

その後栄養短大の学生による勉強会をした。食品を分類するクイズだったが、主に小さい子どもが活躍していた。クイズの後、血糖値測定をして就寝の時間。

1日で同じ班の子どもたちはずいぶん仲良くなったように見えた。夜中の12時に、もう一度血糖値測定を実施。ここで低血糖気味だった子どもは、医務室で補食して再び就寝に戻る。

 

2日目;8月7日(土)

朝7時から血糖値の測定だが、6時前に起きていた子が多かった。朝食後、海へ行くことになったが、1日目につぶれてしまった分みんな張り切っていた。まず2グループに分かれてカッター訓練。みんなでボートをこいだ。少し行くだけで水がとてもきれいになり、子ども達も岩場でかにを見つける。戻ろうとすると、また通り雨に降られる。砂浜に移動して海水浴。途中みんなで飲み物を買うが、お茶かスポーツドリンクしか選ばないのを見て「この子達は糖尿病なのだ」と実感する。かといって子どもがほかのものを飲みたがったわけではない。海水浴では泳げる子も泳げない子も、それぞれ楽しんでいた。浜で昼食をとる前に血糖値の測定。スタッフに預けてあった注射をする子もいる。昼食をとってからいかだレースをする。3時ごろに学園に戻り、シャワーを浴びてから班ごとに野外炊飯にはいる。海水浴で疲れたのか、血糖値をはかりにいく子もいた。この辺の自己管理はみんなしっかりしている。カレーを食べて入浴の時間。この後のキャンプファイヤーでの班ごとの出し物の計画を練る。キャンプファイヤーの間少し雲が出ていたが、終わる少し前に晴れてきて星が見えたので、血糖値を測定してから星空観察をする。

 

 

 

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