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つまりアメリカ人の過半数、ほとんどの州に住んでいる過半数のアメリカ人にとって共和党知事が治めているということになります。それからいろいろマイナスの報道があるにもかかわらず、今日相変わらず連邦議会の下院ならびに上院で過半数をとっているわけです。そして98年に数議席を失いましたけれども、この共和党そして共和党の理念に対して、ほかの党に対するよりも多くの票を国民は投じているわけです。

私は94年に当選いたしました。ニュート・ギングリッジ議長等と協力したわけですが、その当時我々はこう考えました。「我々はアメリカで40数年来初めて勝利を収めた。キャピトル・ヒル、議会で勝利を初めて収めたのだ。しかし、これは得るべき勝利の1つにすぎない。ほかにさらに2つの重要な山を越えなければいけない。1つは大学、そしてもう1つはマスメディアだ」と。メディアは相変わらず圧倒的にハリウッド、左翼の影響の下に置かれているのです。しかし、彼らはアメリカ国民の過半数の意見を代表していないのです。そこで私は、偏見のない、フィルターのかけられていない理念に実際に属している人間の立場からお話します。つまり、アメリカの過半数の人々がこの共和党の理念を支持し、そしてこの流れがこれから先、近い将来も続いていくということがどういう意味を持つのかお話ししてみたいと思います。

アメリカの国民の過半数が、この共和党の理念を支持しているのは、彼らが強い国防を望み、また強い家族の絆を望み、また愛国的であるからということだけではなく、小さな政府を望んでいる、特に経済的な観点からいって小さな政府を望んでいるからです。景気が拡大し、今日成功を享受しているのは、基本的にはレーガノミックス、レーガン、ブッシュ政策が功を奏したのだと思います。いわば共和党、保守政策のおかげなのです。それをせんじ詰めて言えば、官僚の権力と影響力をできるだけ小さくする、連邦政府の影響を小さくする。そして、権力をできるだけ分散する。共和党は、ワシントンから権力をできるだけ多くサクラメントやオスチン、テキサス、ノースカロライナなど、ほかの各州、地方政府に分散させるべく努力しているのです。

アメリカ国民の才能や創造性は、制限をなくし、規制をせず、そして過度な課税をしなければ、うまく発揮できるのです。私は、共産国に通算6年ほど住んだことがありますが、その国民が我々に次のようにささやいていたものでした。「政府が大きければ大きいほど個人は小さくなる。どうして政府はそんなに大きくなったのか。課税を通し、規制を通して政府は肥大するのだ」と。

 

 

 

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