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東アジア運輸フォーラム

東アジアにおける運輸政策全般について多国間で意見交換を行うことを目的として設置されたハイレベルによる会合である。第1回は1996年11月に東アジア各国の運輸担当省の次官レベルが会して、東京で開催された。同フォーラムでは、東アジア各国の政策課題の紹介、ASEANにおける協力の現状の紹介の他、インフラ整備に関する議論がなされた。第2回は1997年にフィリピンで実施される予定であったが、金融危機等のために延期されている。一方、専門家レベルでの会合を奨励することも合意され、1998年2月に運輸と環境をテーマとした課長レベルの会合を、また、同年5月に物流をテーマとした局長レベルの会合が開催されている。

 

BOT方式

民活インフラ整備・運営の一手段で、民間が公共の認可の下に施設を民間資金で整備(Build)、運営(Operate)し、ある一定期間にその利用料金で投資資金を回収した後、公共にその施設を移管(Transfer)する事業方式である。類似の概念にBTO(Build-Transfer-Operate)、BLT(Build-Lease-Transfer)、BOO(Build-Own-Operate)、RLT(Rehabilitate-Lease-Transfer)等がある。また英国では、政府支出の削減を補うために1992年以降大蔵省主導で、従来は公共部門によって建設・運営されていた分野に民間企業の資金・運営ノウハウを活用しようとするPFI(Private Finance Initiative)が実施されている。日本道路公団および地方道路公社による道路整備、通行料金徴収、償還期間後の無料開放が同事業方式に類似している。

 

 

 

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