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東京MOU/PSC検査官研修

海上人命安全条約(SOLAS条約)等の基準に適合していない船舶(サブスタンダード船)の排除を目的として、アジア太平洋地域において外国船舶の監督(ポートステートコントロール:PSC)を協力して実施するため、「アジア太平洋地域におけるPSC実施のための覚書」(東京MOU)が1993年12月に策定され、1994年4月から実施された。これに基づき、関係各国においてPSCの強化を図っているところであるが、域内における技術レベルの向上、PSCの標準化を図るため、1995年度から5か年計画で域内の検査官約220名を日本に招へいし、PSC検査官研修を実施している。

 

国際科学技術協力

運輸省では、二国間あるいは多国間で運輸関連の科学技術に関する情報交換、専門家会合、共同研究などを積極的に推進している。協力の枠組みとしては、二国間協力(政府間の科学技術協力協定または交換公文による取極を締結して行う協力及び貿易経済協議等に基づいて行う協力)、及び多国間協力(国際機関等による協力)がある。1997年度の運輸省の国際科学技術協力の実績は、16カ国(EU含む)、125テーマとなっている。ほかにも、科学技術庁の在外研究員派遣制度、外国人研究者招へい制度等を活用した研究者の交流を促進するほか、科学技術振興調整費を活用して国際共同研究を実施する等、協力案件の質的な充実を図っている。

 

 

 

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