日本財団 図書館


観光交通地域振興アクションプランの策定

観光交通地域振興アクションプランは、以下の2点を趣旨として96年から始まった。第1には、「観光に対する新たなニ一ズに応えるため、地域と観光・交通関連産業が協力して新しい旅行システムを提案すること」。第2には、「新しい旅行システムを支える交通基盤の整備・運営を計画的に行い、地域経済の活性化等を進めること」。アクションプランの実施内容としては、地域の特性に応じた具体的な新旅行システムの提起や、国・地方自治体・旅行事業者・交通事業者等が連携した共通将来ビジョンの提供等となっている。96年度には北陸地域と四国地域、97年度には北海道道央・道南及び九州地域、98年度には関東地域及び中国地域で、当プランが実施されている。

 

家族旅行村・国際交流村・家族キャンプ村

a)家族旅行村(観光リクリエーション地区):利用対象は地方中核都市住民。(1)自然に囲まれ、家族が手軽に利用できる施設の整備を行うこと、(2)地域観光事業の振興及び地域文化の高揚を図ることを目的としている。キャンプ場やピクニック緑地、スポーツリクリエーション施設が、その例として挙げられる。全国47地区で整備が完了。b)国際交流村(国際交流拠点):外客来訪促進地域における外客誘致の拠点。外国人観光旅客が、地域の自然・文化・歴史・伝統的生活文化を体験できる施設を整備する。現在12地区の整備が終了し、1地区の整備が行われている。c)家族キャンプ村(自動車旅行拠点):都市住民の自然志向の高まりと観光リクリエーション需要の増大に対応し、次の点を目的として整備されている。(1)都市住民が手軽に利用できる低廉なオートキャンプ施設を自然の中に確保する、(2)観光リクリエーション活動の場を確保する、(3)地域の活性化を図る。現在7地区の整備が終了し、9地区の整備が行われている。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION