エコドライブの推進
自動車利用の結果、排出される原因物質を削減する施策として、旅行速度の向上させる施策や排出原単位を小さくする施策、自動車の使い方を工夫する施策が提示されているが、エコドライブの促進は第3点目にあたる。個々のドライバーに自動車利用を工夫させることによって汚染物質の排出削減を目指すものであり、アイドリングストップなどの環境賦課の少ない車の使い方を広報し、普及させるもの。特に、トラック事業者の荷捌き中のアイドリングが問題となっている。また、省エネルギー車や低公害車の性能についての情報を広めることにより、各ドライバーに積極的な利用を勧めていくもの。
モーダルシフト
字義どおりには、輸送手段を、あるモードから他のモードへ転換することである。しかし、大気汚染の改善を目的とした場合、汚染物質の排出単位が大きいモードから小さいモードへの転換を意味する。通常、旅客交通では自動車の利用者を鉄道、バスなどの公共交通機関へ転換させること、また物流ではトラック輸送から鉄道、船舶等へ転換させることを意味する。ピーク時の都心に流入する自動車交通を減じるためのパークアンドライドもこの一形態である。モーダルシフトにより人、物の移動量を減らさずに環境賦課を減ずることができる。