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ICカードを活用した乗車券システム(汎用電子乗車券)

クレジットカードや定期券等の磁気カードに代わり、ICチップを組み込んだ乗車券システムで、鉄道総合技術研究所が非接触式のカードを開発している。これは、改札を通り抜ける際に電波でカードの内容を読み取り、運賃を算出するシステムである。利用者にとっては、切符の購入やカードの出し入れなく改札を通過できること、一枚のカードでクレジット機能など多目的な使用ができること等の利点がある。鉄道事業者にとっても偽造や変造に対し高度なセキュリティ機能を持ち、また、カード自身がデータ処理機能を持つことから旅客の利用状況を正確に把握できるなどのメリットがある。さらに混雑度合いに応じた時間帯別の料金変更ができるなど交通需要管理の可能性も広がる。

 

運輸省行政情報化推進計画

政府の「行政情報化推進基本計画」を踏まえ、国民の立場に立った効率的、効果的な行政の実現を目指したものである。1995年度からの5ヵ年間計画で行政内部のコミュニケーションの円滑化、情報の効率的共有化による政策決定の迅速化等、行政運営の質的向上を図る。具体的には次の3項目がある。(1)運輸省本省内、外局、地方支分部局とネットワーク化を図り運輸省WAN(Wide Area Network)を整備する。(2)運輸行政に係る許認可等の申請、届出、報告等の手続きについて、定期的、更新頻度が高いものから電子化、オンライン化を図り、行政サービスの高度化を図る。(3)電子メール、電子掲示板等を活用した共通システムにより、事務の効率化、ペーパーレス化を図り、行政事務の効率化を推進する。

 

 

 

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