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高度道路交通システム(ITS)

ITSとは、情報通信技術等を用いて、人、道路、自動車を一体的なシステムにすることによって、(1)ナビゲーションシステムの高度化、(2)有料道路等の自動料金収受システム、(3)安全運転支援、(4)交通管理の最適化、(5)道路管理の効率化、(6)公共交通の支援、(7)商用車の集配業務等の効率化、(8)歩行者の支援、(9)緊急車両の運行支援を図る。また、渋滞軽減による交通円滑化によって環境保全に貢献することも期待されている。上記のITSに関する基本コンセプトは、警察庁、通商産業省、運輸省、郵政省、建設省の関係5省庁によって1996年7月に「高度道路交通システム(ITS)推進に関する全体構想」で策定されている。

 

鉄道総合技術研究所

財団法人鉄道総合技術研究所は、1986年12月に発足し、1987年4月の国鉄の分割・民営化に伴い、鉄道技術研究所、鉄道労働科学研究所等を統合して、次のような研究開発を行っている。(1)超電導磁気浮上式鉄道の開発、(2)環境対策等在来方式鉄道の速度向上に必要な技術開発、(3)軌間可変電車の開発、(4)メンテナンス技術の改善、(5)地震・降雨などの自然現象による災害を防ぐためのシステム開発、(6)ヒューマンエラーの防止等列車の安全な運転を保証するシステムの開発、(7)ICカードによる次世代出改札システム等。1997年4月時点で職員数579名、この内、学位取得者52名、技術士68名であり、特許数は1741件、実用新案は256件となっている。

 

 

 

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