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05 港湾

 

港湾整備による物流コスト削減

新たな港湾の新設整備やEDI導入等の機能向上整備は、荷主にとってより利便性の高い港湾の利用を促進する。新たに整備された近傍の港湾が利用されれば、国内における陸上輸送距離の短縮となり、陸上輸送費用を削減する。ソフト面も含めた機能向上整備では、輸送時間短縮が図られ、結果として在庫費用の削減につながる。また、現在我が国の横浜港、神戸港などの大港湾では、欧米航路で就航が進みつつある大型船(Mega Ship)の寄港を可能とするべく、岸壁の増深整備が進められている。これにより、船社にとっての運行コストの削減が可能となり、さらには運賃の減少、すなわち、国際貨物の物流コスト削減につながることが期待されている。

 

国際海上コンテナターミナル

国際海上コンテナを効率的に扱うためのターミナルである。我が国では、中枢国際港湾、中核国際港湾として指定された港湾がその役割を担っている。中枢国際港湾とは、東京湾、伊勢湾、大阪湾、北部九州の4地域に存在する港湾をさす。また中核国際港湾として、苫小牧港、塩釜港、新潟港、常陸那珂港、清水港、広島港、志布志港、那覇港の8港が指定されている。これらの港湾では、輸送効率性向上の目的から、就航船舶の大型化に対応するための岸壁水深の深度化(水深12m以上)や、奥行き300m以上のターミナル整備、高能率荷役機械の導入等の取り組みがなされている。

 

 

 

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