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具体的なねらいとされているのはつぎのような目的の達成である:

※市民は自治体や医療機関がどのようなサービスを提供し、それをどう利用できるかを理解している

※市民は自治体や医療機関から期待できるサービスレベルについて正しく理解している

※利用者や介護者はサービスについて不満があればどうすればよいかを理解している

※自治体と医療機関の連携が進み、より調整のとれた効率的サービスが提供できている

※利用者は自分が果たすべき責任について正しく理解している

※利用者と介護者は地域の憲章づくりに参加し、期待していたサービスの満足度や改善点について意見を述べることができる

これらの内容からわかるように、「利用者(ユーザー)」と「介護者」への支援とエンパワメント(パワーを与える)がとくに強調されている。すなわち、利用者や介護者にすべての情報を提供し、何が可能で何が不可能かを正しく理解されるようにする。利用者との共同作業で達成すべきサービスレベルを決め、それがどれだけ実現できたか、どこをどう改善すべきかを利用者と行政サイドが一緒に考える。こうすることで利用者と介護者は権利と責任を正しく理解でき、同時に行政は地域内でのサービスレベルの達成度合いをチェックし、サービス改善を継続的に行うツールとしても活用することができることになる。

 

●憲章の内容

憲章の中ではつぎの6つのテーマについて、サービス基準と達成目標レベルを設定することとされている。:

※地域で利用できるサービスについての理解

※利用者および介護者のニーズの把握

※居住場所の確保

※在宅での自立生活の支援

※適正な医療ケアの確保

※介護者への支援

 

 

 

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