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グループホーム推進グループ

 

『ふれあい型』グループホームの理念とは…?

 

住まいは高齢者が地域で生きていく上での舞台であり、非常に大切な生活の条件であるにもかかわらず、地域福祉の中で、今まであまり正面切って取り上げられていませんでした。介護保険の施行を目前にして、在宅サービスの一つである『痴呆対応型』グループホームとともに、元気なうちからの『ふれあい型』グループホームが、今、注目されています。

なぜならばたとえ要介護状態であっても在宅での生活を保障しようという介護保険は何よりも居住スペースが確保されて初めて成立すると言えるからです。

現在、高齢者の住環境は次のような課題を抱えています。

(1)高齢者の持ち家率は80%になろうとしていますが、子供たちを育て上げ、身軽になって、新しい人生を子供たちとの同居を前提とせず生きていこうとする高齢者にとって、広い住まいは必要のない不適合な住まいです。

(2)持ち家でない高齢者は一般賃貸住宅で、更新拒否・契約拒否の不安に直面します。

(3)農村部の過疎化の進んだ地域では、広い範囲に点在して、高齢者が取り残されています。

(4)高齢者向け住宅として、現在、用意されているものの大半が、地域から離れて、一方的に仕切られた、老人のみの収容施設であり、社会参加意欲に燃えた元気な高齢者にとってはふさわしくない、不満足な住まいです。

元気なうちからの高齢者の住まいとして、地域を離れないで、そのまま生活を継続するための居住の場が『ふれあい型』グループホームによって提供されることが望まれます。

最近、グループホーム開設についてのご相談が大変多くなっていますが、忘れてはならない前提があります。それは、グループホームは単なる住宅供給事業ではなく、高齢者の福祉増進に寄与するための、明確な目標と使命感を持って行う事業であるということです。さらに、地域・家族に開かれ、正しい倫理観に支えられた運営が行われる必要があります。

(神谷和夫)

 

広報・企画グループ

 

北海道札幌市で「さわやか懇話会」を開催しました。

 

昨年より広報・企画グループが中心となってさわやか懇話会を各地で開催しています。この会はさわやかパートナーのみなさまと身近に交流を図り、さまざまな意見交換を行うことを趣旨の一つとしています。

このたび、9月8日(水)北海道札幌市で「さわやか懇話会」を開催。理事長堀田力が札幌市で講演を行うのを機会に、その後の時間に設定する形で今回の懇話会は実現しました。

当日は、23名の方が参加。「財団の現状と今後」「さわやかボランティア活動を全国に」と題した堀田理事長の話の後、一問一答的に質疑応答・意見交換。

「会を通さずに契約が発生した」「移送の料金はどう設定する」「利用会員より協力会員のほうが多いがどうピーアールしていくのか」など、団体立ち上げ間もない方から積極的な質問も出ました。今回財団からは、草の根推進プロジェクトの米山と自治体プロジェクトの和久井が参加し、理事長とともに回答役を務めましたが、他の参加者が自身の所属団体のケース紹介を通して質問に回答してくださる場面もありました。

北海道はコミュニティーがない、福祉は行政任せという声も聞かれましたが、ふれあいの輪がますますひろがっていく、そんな熱さを感じました。

(八谷悦子)

 

畔上智子さん、財団を訪問

 

『さあ、言おう』9月号の「生き方・自分流」でご紹介した畔上智子さんが、10月6日(水)幸四郎君、お母様と当財団事務所にお越しになりました。堀田理事長と記念撮影をしました。

 

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堀田理事長と記念撮影

 

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畔上さんについて堀田理事長が現在担当中のコラム「放射線」(東京新聞)で紹介したところ、読者の方から畔上さんに匿名で寄付が寄せられました。財団が代理でお受けし畔上さんにお渡ししました。

 

 

 

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