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2005年戦略プロジェクト

 

草の根推進プロジェクト

新インストラクター誕生に向けて

 

9月24日から26日にかけて東京で開催されたインストラクター研修会(一部研修会はリーダー研修会と併設)を北海道から関東地区の10名のインストラクター候補者が受講されました。熱の入った連日の研修で最終日には多少疲れが見えましたが、有力な候補者が次回の実地研修を経て明年2月に財団から委嘱されることになります。

東海地方以西では11月5日から11月7日にかけて大阪で研修会があります。関西地区でも有力なインストラクター候補者が参加することになっており、東西合わせて20名の新インストラクターが誕生することに期待しています。

特に、今回は大都市および今までにインストラクターが配置できなかった都道府県に新しく誕生することで、2005年の目標に向けてスパートしたいと思っています。

(米山孝平)

 

自治体プロジェクト

自治体への働きかけ南へ北へ

 

●1日研修会の“道路づくり”

8月30日、11月に別府で開催の1日研修会の打ち合わせのため大分県を訪れました。奥様がインストラクターとして活躍の堀夫妻と別府市、JA大分、大分県社協(社会福祉協議会)、大分県高齢者福祉課介護保険準備室を訪問。阿部介護保険準備室長は堀田両輪論(介護保険とふれあいボランティア活動は車の両輪)に理解があり、地域説明会にも活用されています。高齢者福祉課では、平松知事の指示により「ボランティア大学」講座の内容に当財団の「ふれあい社会づくり」を織り込んでおり、かつ九州のインストラクター多数が講師になっています。続いて31日には福岡県へ移動。石井インストラクターと北九州市、市議員、市社協と福岡県NPO室を訪問。北九州市の137小学校区・7つの区・市レベルの3層構図地域システムにボランティア・NPOの本格的参加が期待されます。

9月6日からは米山インストラクターと北海道へ。6日は空知中部広域連合・北奈井江町長を訪問しました。北町長は福祉自治体ユニットのメンバーで、その福祉先進事業は道内で脚光を浴びています。7日は大浦インストラクターも加わり旭川市、市社協、JA旭川。8日、星川インストラクターにかわり札幌市高齢福祉課、介護保険担当部、市社協地域福祉部、北海道庁介護保険室、地域福祉課、NPO室、JAホクレンを訪問。北海道は雪が多く、広大なので施設サービスが多いのですが、介護保険の枠外、横出しサービスにはNPO・ボランティアの参加が大いに期待されます。同日「さわやか懇話会」が札幌で開催され、参加者より札幌1日研修会への協力を得られました。併せて来年の函館、旭川での開催の見込みも得られました。

 

●自治体の委員会に出席

8月9日、加戸新知事の指示で発足した、愛媛県「県民による地域社会づくり推進懇談会」(座長は本間大阪大学副学長)に出席しました。テーマのみあり、プロセス・結論は白紙(行政の多くは筋書きあり)の懇談会で、第1回から積極的意見が活発に出されました。意見をまとめると「行政に過度に依存した結果、コミュニティーの空洞化、行政の非効率を招き、県民の主体的行動を阻害している。一方、NPO法、介護保険制度が発足し若者のボランティア活動も生まれている」

県民が主役の考え方で、地域の文化も踏まえ生きがいの地域システムの構築をめざしています。

(和久井良一)

 

地域協同推進プロジェクト

「人、環境、積み重ね」

─地域協同推進のキーワード─

 

地域協同推進プロジェクトが正式にスタートして半年が経過しました。この機会に、自分なりの中間総括をしてみたいと思います。

 

●壁を破って進もう!

5月のシンポジウムをきっかけに4者、つまり全国社会福祉協議会、全国農業協同組合中央会、日本生活協同組合連合会と当財団との組織同士の理解はずいぶん進みました。

しかし、現地組織での地域協同はいまひとつというところが多いようです。各地の社協、農協、生協や市民団体、自治体がお互いの壁と偏見を取り払い、安心して暮らせる地域社会づくりへ向けて協同できるよう、推進のピッチを速めるのが当面の課題。お互い力を合わせ、「壁を破って進もう」です。

 

●決め手は現地のリーダー…

とはいえ、シンポジウム以前に比べると各地で地域協同の動きが活発になり、具体的な形になってきているのも事実です。例えば…

7月・・「神戸ふれあい工房」がオープン

NPO法人コミュニティ・サポートセンター神戸(CS神戸)が、神戸市社協、神戸市などと協同で、神戸地下街に障害者小規模作業所のクラフトショップ&ギャラリー「神戸ふれあい工房」をオープンしました。CS神戸の日頃の実績と、リーダーである理事長中村順子さんの熱意が市を動かし、協同のプロジエクトが実現しました。

 

 

 

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