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さわやかかわら版

その11

阪神・淡路大震災から五年

仮設住宅が完全解消

 

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(2000年1月14日付産経新聞)

 

阪神・淡路大震災から五年。去る一月一四日兵庫県明石市の仮設住宅から最後の住民が引っ越した。これで震災二日後から建設がはじまり、ピーク時には兵庫県、大阪府両府県合わせて五万世帯近くが生活した仮設住宅は完全解消した。

兵庫県総括部住まい復興推進課によると、兵庫県では昨年一二月までに四万一一一四世帯の災害復興住宅の建設、供給を行うなど支援をしてきたが、これで移行支援は終了。自宅再建の利子補給や民間賃貸住宅への家賃補助など現行の支援措置については、来年度からはニーズをにらみながら方向決定をしていくという。高齢者への巡回相談などの生活支援は引き続き行っていく。五年前の震災から全国でボランティア活動に火がついた。近隣の助け合い活動の大切さも認識された。多くの犠牲のもとに得た教訓をこれからみなで生かしていかなくてはならない。

 

 

 

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