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公的介護保険 入門講座 NO.23

 

<在宅介護支援センターは何をしてくれるところ?>

●介護保険の申請手練きを代行

在宅介護支援センターは介護や援助を必要とする65歳以上の人たちが、在宅でより快適な生活を送ることができるように、特別養護老人ホームや病院などと連携して介護サービスや保健・福祉サービスなどについて相談に乗る公のよろず相談窓口。市町村が設置している。ソーシャルワーカーや保健婦、介護福祉士または看護婦の2人の職員が常駐している。

具体的にどんな支援をしてくれるのだろうか。まず、介護保険のサービスを受けたいと思っている人は、身近な支援センターで要介護認定の申請の手続きを代行してもらえる。代行してくれる支援センターには、必ず介護支援専門員(ケアマネージャー)の資格を持った人がいるので、高齢者や家族が希望すれば、介護計画(ケアプラン)も立ててもらえる。

●地域の高齢者の相談窓口

支援センターの大きな特徴は、要介護認定で介護が必要と認められた高齢者だけでなく、介護保険のサービスは受けられないけれど在宅で生活するのに何らかの援助が必要な高齢者や家族も利用できる点だ。つまり、地域の高齢者すべてを対象にしていて、次のような支援もしてくれる。

◆在宅介護に関する電話相談(24時間受付)と面接相談◆在宅介護の方法についての訪問指導と助言◆生活支援をはじめとする福祉サービスや介護が必要になることを予防する保健サービスの紹介と利用方法の説明◆公的保健・福祉サービスの申請受付代行や援助計画の策定◆福祉機器の展示と紹介、使用方法の説明◆高齢者向け住宅改造に関する相談や助言。

利用料は無料で、ソーシャルワーカーなど福祉の専門家や看護婦が対応してくれる。

厚生省によると、98年10月現在で支援センターは全国に4379件あるが、99年度末までには1万か所、中学校区に1か所程度の設置が予定されている。

 

 

 

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