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さわやかかわら版 その8

校長や教頭に幅広い人材を

―文部省が中央教育審議会の答申を受けて検討

 

文部省は、九八年九月の中央教育審議会の答申を受けて、小中高校の校長・教頭の任用資格の緩和を検討している。審議会の答申では、今後各学校が特色を生かし、創意工夫のある教育活動を展開する必要があり、そのためには運営の責任者たる校長とその補助となる教頭の人材を今以上に幅広く求めなくてはならないとしている。教育助成局地方課によると、資格の範囲を広げることにより人材の選択の幅を広げるという。現在、校長や教頭になるには、教職免許を持ち「教育に関する職」に五年以上就いた経験を有することが必要だが、検討案では教員資格を有さなくても各教育委員会の選考を経て任用できるようにする方向だ。その場合、現在のような短期間では学校づくりの推進ができないため、任期もある程度長期化するだろうと担当者は言っている。公立学校はとかく非個性的というイメージがつきまとうが、意欲的な校長、特色ある学校が誕生することで教育の現場に活力が生まれることを期待したい。

 

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(1999年9月14日付朝日新聞)

 

 

 

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