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特集 新しいふれあい社会を考える

 

Jリーグのもう一つの目標。

地域にもう一度ふれあいを取り戻そう

 

「サッカーさわやか広場」は、さわやか福祉財団が地域での組織的な高齢者支援ふれあい活動として九七年秋から実施。第一回開催以来丸二年が経過し、これまで一五地域で延べ二七回開催されている(九九年一〇月一〇日現在。下表参照)。これは簡単にいえば、地域の高齢者と子供たちとの心の交流を、サッカーというスポーツを通じて図ろうというもの。主に特別養護老人ホームに暮らすお年寄りを対象に、地域のサッカーチームの子供たちが施設を訪問し、さまざまなゲームを通じてふれあいのひとときを過ごす。肩を揉んだり、握手をしたり。文字通りのふれあいがあり、涙を流して別れを惜しむお年寄りも少なくない。

ところで、実はこのプログラムに各地のJリーグクラブが全面協力し、Jリーガーもボランティアで参加していることは全国的にはあまり知られていない。試合結果や人気Jリーガーの言動は毎日のように新聞やテレビのマスコミをにぎわすが、こうした社会貢献活動に対する姿勢はそれほど大きく取り上げられることはなかった。しかし、ここにこそJリーグのもうひとつの横顔がはっきりと表れているのである。

 

「サッカーさわやか広場」開催状況(97年9月〜99年10月10日現在)

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(注)

FC:フットボールクラブ SC:サッカークラブ

SS:サッカースクール JT:ジュニアチーム

 

 

 

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