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寄稿 ここが問題

 

小さく貧しい市町村でも福祉は可能

住生総研の「介護力指数」調査から

株式会社住友生命総合研究所主任研究員 杉本鉄男

 

大都市が必すしも高齢者の介護をきちんとしているとは限らない。また小さい町村の介護体制が遅れているわけでもない――住友生命総合研究所がまとめた「在宅介護力指数」を見ると、財政力が弱い市町村が強い介護力を備えていることが明らかになった。

 

在宅三本柱を指数化する

全国の市区町村の数は三二三二もあり、さまざまな違いがある。「平成一〇年版全国市町村要覧」によると人口では東京都青ヶ島村の一九六人から横浜市の三三二万人まで、人口密度では岐阜県藤橋村の一平方キロメートル当たり一・三三人から同じく埼玉県蕨市の一万三六二五人まで、面積では長崎県高島町の一・三平方キロメートルから北海道足寄町の一四〇八・三平方キロメートルまで、といったように極端な開きがある。

 

 

 

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