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喜・涙・笑 ふれあい活動奮戦記

ふれあい社会の実現に向けてあせらずに一歩ずつ基盤づくりを進めていきたい

在宅支援グループ『暖手』(埼玉県)

 

「会員さんの中に、二年前、脳内出血から失語症になってしまった六六歳の男性がいるんですが、先日、この方が参加している童謡の会のコンサートにお招きいただきましてね。倒れた当初はオルガンの"オ"も言えなかった方が、歌を歌えるまでに回復されたのかと思うと、そのリハビリ過程を目の当たりにしてきただけに、本当に感無量でした。そういううれし涙が出るような経験ができることって、なかなかありませんよね。もちろん、時には死に直面するなど悲しい出来事もありますが、そんな中でも最後の日に、"ありがとう"と言って涙を流され、亡くなっていかれたおじいちゃまもいました。ああ、心が通じてたんだなあと思うと、温かい手を差し伸べることの大切さをしみじみと感じます」

 

こんなエピソードを通じて、活動の喜びを話してくれたのは、住民参加型の在宅支援グループ『暖手』の代表を務める内藤芳子さん。明るく快活で、人の心をなごませる雰囲気を持った人だ。

 

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第2回定期総会。

介護保険の学習会と合わせて実施し、一同真剣な表情。

 

 

 

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